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2026年07月13日(月) ・読了目安 8分

キムチ×きのこアレンジレシピ|舞茸・えのき・しいたけで旨みが倍増するピリ辛炒め・スープの作り方

キムチって、ご飯のお供や鍋の具材ばかりで使い回しがマンネリ化してきた……そんな声をよく耳にします。そこで試してほしいのが「きのこ合わせ」です。舞茸・えのき・しいたけはそれぞれ独自の旨み成分を持っていて、キムチの発酵した辛みと組み合わせると、料理の奥行きが一段と増します。この記事では、10分前後でできるピリ辛炒めと、体が温まるきのこキムチスープ、それぞれの具体的な手順と「なぜ旨くなるのか」の理由をまとめました。

舞茸・えのき・しいたけとキムチを使ったピリ辛炒めが盛られた皿
目次

なぜキムチときのこを合わせると旨みが倍増するの?

キムチときのこの相性がいい理由は、旨み成分の「種類の違い」にあります。

キムチには、白菜や唐辛子、発酵によって生まれるグルタミン酸系の旨みが豊富です。一方、きのこ類にはグアニル酸やグルタミン酸が含まれています。異なる種類の旨み成分が組み合わさると、それぞれ単体で感じる以上に旨みが強く感じられる——これを「旨みの相乗効果」と呼びます。昆布とかつお節を合わせただしが深くなる、あの現象と同じ仕組みです。

さらにきのこは加熱すると細胞壁が壊れ、旨みが汁や油に溶け出します。炒め物なら油に、スープなら煮汁に旨みが移るので、料理全体の底上げ効果が高い。キムチの辛みと酸味は、きのこの淡白なコクとぶつかることなく、むしろお互いを立たせる働きをします。

きのこはどれを選ぶといい? 舞茸・えのき・しいたけの特徴

どのきのこもキムチに合いますが、それぞれ「得意な使い方」が少し違います。用途に合わせて選ぶと、完成度がぐっと上がります。

きのこ 食感・風味 向いている料理 下処理のポイント
舞茸 ほろっとやわらか、香りが強い 炒め物・天ぷら・鍋 手でざっくり割く。洗わず拭く程度に
えのき 細くてシャキシャキ、クセが少ない スープ・和え物・炒め 根元を切り落とし、3等分に束ねて切る
しいたけ 肉厚でジューシー、旨みが濃い 炒め・グリル・鍋 石づきを除き、傘と軸を別々に切る

一種類でも十分ですが、2〜3種を混ぜると食感と風味に変化が生まれ、食べ飽きません。「舞茸+えのき」は炒め物向き、「えのき+しいたけ」はスープ向き、という組み合わせを基本に考えると迷いません。

キムチときのこのピリ辛炒め:材料と手順

10分あれば完成する副菜です。ご飯のお供にも、晩酌の一品にもなります。

材料(2人分)

  • キムチ 80〜100g
  • 舞茸 1パック(約100g)
  • えのき 1/2袋(約50g)
  • 豚バラ薄切り肉 80g(省いて豆腐にしても可)
  • ごま油 小さじ2
  • 醤油 小さじ1/2
  • 塩・こしょう 少々
  • 白ごま・小ねぎ(仕上げ用) 適量

手順

  • 舞茸は手でひと口大に割き、えのきは根元を落として半分に切る。豚バラは3〜4cm幅に切り、塩・こしょうを軽く振る。
  • フライパンにごま油を入れ、中〜強火で熱する。豚バラを炒め、色が変わったら舞茸を加える。
  • 舞茸から出た水分が飛んで、少し縁が色づいてきたらえのきを加え、さらに1分ほど炒める。
  • 火を弱め、キムチを加えてさっと混ぜる。醤油を鍋肌から回しかけ、全体をひと混ぜして火を止める。
  • 皿に盛り、白ごまと小ねぎを散らして完成。

キムチときのこの旨みスープ:材料と手順

えのきとしいたけを煮出すと、スープがグンとコクを持ちます。キムチを後入れすることで、辛みのトーンを好みにコントロールできます。

材料(2人分)

  • キムチ 60〜80g
  • えのき 1袋(約100g)
  • しいたけ 3〜4枚
  • 豆腐(絹ごし) 1/2丁(約150g)
  • 水 400ml
  • 鶏がらスープの素 小さじ1(または白だし小さじ2)
  • 醤油 小さじ1
  • ごま油 小さじ1(仕上げ)
  • 小ねぎ 適量

手順

  • えのきは根元を落として3等分に切る。しいたけは石づきを除き、傘を薄切り・軸は手で裂く。豆腐はひと口大にカット。
  • 鍋に水を入れて中火にかけ、えのきとしいたけを加える。沸騰したら弱火にして3〜4分煮る。きのこの旨みが溶け出すのをここで待つ。
  • 鶏がらスープの素と醤油を加え、豆腐を崩さないようにそっと入れる。1〜2分温める。
  • 火を止める直前にキムチを加え、軽く混ぜる。ごま油を回しかける。
  • 器に盛り、小ねぎを散らして完成。

アレンジはまだある。きのこキムチ炒めの応用バリエーション

基本の炒めとスープを覚えたら、少し変化をつけるだけで全然違う料理になります。

豆腐と合わせてキムチきのこ豆腐炒め

基本の炒めに木綿豆腐1/2丁を加えるだけ。豆腐はキッチンペーパーで水気をしっかり切ってから、一口大にちぎってフライパンで両面焼き色をつけると崩れにくくなります。豆腐のたんぱくな味わいがキムチの辛みを受け止め、食べごたえが増します。

卵でとじてキムチきのこ卵炒め

基本の炒めが完成したら、溶き卵2個分を回し入れて大きくかき混ぜ、半熟で火を止めます。卵のやさしいコクがきのことキムチの間に入り、全体がまとまります。丼にしても美味しい。

チーズをのせてグリル

炒めたきのことキムチを耐熱皿に移し、ピザ用チーズを散らしてオーブントースターで2〜3分。チーズのコクと焦げた香ばしさが加わり、おつまみとして完成度が上がります。キムチとチーズの組み合わせは定番ですが、きのこの旨みが入ることで味に厚みが生まれます。

宮古島の食卓から

海のそばで育つと、食材のことを考えるとき、つい「何かと合わせたらどうなるか」を試したくなります。宮古島産の太もずくも、キムチと一緒に食卓に並ぶことが多い食材のひとつ。三杯酢の酢の物でさっぱり食べるのもいいけれど、旨辛のキムチの横に置くと、コリコリとした食感がよいアクセントになる。

大阪・鶴橋の老舗と共同開発したもずくキムチは、ぷりっとした食感ときのこのシャキシャキ感が意外と合います。きのこ炒めに少量加えて、旨みの重ね方を試してみるのも面白い。

宮古島の海は透明度が高く、もずくが育つのに適した環境が整っています。冬から春にかけて成長し、3〜5月ごろに旬を迎えますが、自然が相手ですから、その年の海の状況によって収穫の時期や量は変わります。季節の食材を大切に、毎日の食卓に取り入れてほしいという気持ちで、一つひとつお届けしています。

まとめ

キムチときのこの組み合わせは、旨み成分の相乗効果で短時間に「深い味」が出せる、実用性の高いアレンジです。

  • 炒め物は「きのこを先に炒め、キムチは最後30秒」で旨みを残す。
  • スープは「きのこを煮出してから豆腐を入れ、キムチは火を止める直前」に加える。
  • 2〜3種のきのこを混ぜると食感と旨みの層が厚くなる。
  • 豆腐・卵・チーズなどをプラスするだけで、バリエーションは無限に広がる。

今日の夕飯に、冷蔵庫のきのことキムチで試してみてください。材料費も手間もかからないのに、食卓の満足度はしっかり上がります。まずは基本の炒めから。手が動けば、あとは自然においしくなっていきます。

よくあるご質問

Q.キムチときのこの炒め物は、作り置きできますか?

冷蔵で2〜3日は問題なく食べられます。ただし、きのこは時間が経つと水分が出てくるので、保存する場合は炒め上がりをしっかり水分飛ばした状態で。食べる前にフライパンで軽く温め直すと、余分な水気が飛んで風味が戻ります。

Q.キムチのスープに豚肉を入れてもいいですか?

もちろんです。豚バラや豚こま切れ肉を加えると、コクと食べごたえが増します。豚肉はきのこを入れる前に先に炒めるか、スープなら水から入れてアクを取りながら煮ると臭みが出ません。スープの旨みも豚肉から追加されるので、より深い味になります。

Q.キムチは加熱すると辛みが弱くなりますか?

はい、加熱時間が長いほど辛みは抜けていき、酸味が前に出てきます。辛みを活かしたいなら、火を止める直前か仕上げに加えるのがポイントです。逆に辛いのが苦手な方は、先から炒めて辛みを飛ばすと食べやすくなります。

Q.えのきは炒め物に入れても水っぽくなりませんか?

えのきは水分が多いので、強火で手早く炒めることが大切です。フライパンをしっかり予熱してから入れ、なるべく触らず置いておく時間を作ると余分な水分が蒸発して、シャキッとした食感が残ります。舞茸を先に炒めてある程度水分を飛ばしてからえのきを加えるのがおすすめです。

Q.きのこキムチ炒めをお弁当に入れても大丈夫ですか?

大丈夫ですが、いくつか注意点があります。水気はしっかり飛ばして冷ましてから入れること、夏場は特に傷みやすいので保冷剤を併用すること。キムチの汁気が他のおかずに移りやすいので、仕切りがあるお弁当箱か、カップに入れて分けると安心です。

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菅 優介

この記事を書いた人

菅 優介 宮古島 太もずく漁師/運営統括責任者

宮古島で太もずくを作っています。もう何年もやっていますが、毎年出来が違っていまだに難しい。天気や海の状態次第で、自然には敵わないなと思う日々です。それでも良いもずくが採れた日は、仲間とのお酒が格別。透明度の高いきれいな海で、旬の時期に手摘みして、選別から加工までひとつひとつ自分たちの手でやっています。味には自信があります。

SNS・参考リンク: https://www.instagram.com/irie_marine.miyakojima/?locale=ja_JP

鶴橋商店

監修

鶴橋商店 大阪・鶴橋の老舗キムチ専門店(創業1956年)/もずくキムチ製造監修

大阪・鶴橋で1956年の創業から70年、本場仕込みのキムチと韓国惣菜を作り続けてきた専門店です(株式会社鶴橋商店)。長年の味づくりの技と宮古島の生もずくが出会って、太もずくに一番合う味を、試作を重ねて探しました。もずくキムチの仕込みと味の監修を担っています。

SNS・参考リンク: https://www.tsuruhashishoten.com/

▶ もずくキムチをもっと楽しむ、ちょい足しレシピ(まとめを読む)

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